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非情のライセンス 第1シリーズ #15
#15「兇悪の像」(1973年・S48・7月12日OA)

数日追い続けた強盗殺人犯をやむなく(にしては思い切りよく)撃ち倒した会田(天知茂)は、疲れた体を引きずり自宅でベッドにもぐり込んだのも束の間、東邦毛織の西沢営業課長(小林昭二)からの電話で叩き起こされた。最初は取り合わなかったものの、社長と部長から羊毛買占めの責任を負わされキレた西沢がライフルを持ち出し、会田と同マンションの北村(榊ひろみ)母子の部屋に押し入っていることを知り、引き受けざるを得なくなる。

同じく罪を押し付けられ投身自殺させられた経理課長が持っていた裏帳簿のコピーを17時までに探し出してくれ、との懇願を受けた会田だったが、課長の愛人だったコピーの持ち主候補、小原友美(小林千枝)は会社を辞めており、営業部長の池尻(根上淳)は傲慢な態度を崩さない。どうやら池尻は既にコピーを始末させたらしい。

トルコ嬢(現・放送禁止用語)になっていた友美は何も知らず、「手切れ金も貰ってないのよ」と愚痴る始末。また、西沢の妻・亜矢子(松風はる美)も、夫よりも会社の保証金を取った事実を、2つの豪奢な指輪が物語っていた。妻の言葉に耳を貸さなかった西沢だが、「はみ出し刑事のあんたにならやれるはずだ!」と会田を急き立てる。17時、それは池尻と社長の石坂(河村弘二)が豪州へ高飛びする時刻なのだ。

もう一度友美に会い、むちむちの背中をマッサージさせて彼女を落とした会田は、コピーがもう一部あると偽って池尻に取引を持ちかけることを画策。雇われ用心棒の山岡(北原義郎)たちに車で拉致された友美を追い、彼女の寝返りにも動じず乱闘を制して山岡を捕まえた。

からくりを知る山岡を連れた会田が間一髪で池尻達の渡航を阻止した頃、西沢が立てこもる部屋に坂井(宮口二朗)と鈴木(梅津栄)が乗り込んでいた。機動隊の物々しさにパニックになった西沢はベランダから落下、駆け付けた会田に礼を告げて事切れた。

はみ出し刑事(=会田)を非難する新聞記事をポケットに入れていた西沢。組織の歯車でしかない彼は、会田の一匹狼ぶりが羨ましかったのかもしれない――。とにかく事件は収束し、今度こそ会田は電話も外して眠りにつくのだった(昭和ブルースは4番)。

*西沢自身の理想像として彼の代わりに働かされた感のある会田。しかし切羽詰まっていたとはいえ、あまりにも無謀ですおやっさん。

*台本によると、友美役には最初、ひし美ゆり子さんの名が挙がっていた。アンヌ隊員が揉み揉みするところだったのか…。

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| TVドラマ(現代劇)::非情のライセンス1 | 11:44 PM | comments (x) | trackback (x) |
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