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胎動期 私たちは天使じゃない
『胎動期 私たちは天使じゃない』(1961年・S36)

(2007.2.21:台本を入手)

看護学校の寮生たちの青春群像物語(どことなく『女の園』を思い出した)で、白衣の天使の卵たちが旧態依然とした体制に反抗する様が描かれているようだ。そんなピチピチしたメンバーに混じって30歳の天知茂が演じる若い医師はどこに出てくるのかというと、作業中にばったり倒れたヒロインのひとりを病室で診療、注射を打ちながら「過労だろう、すぐ良くなる」と軽く言うやいなや、心配で見に来た女の子の集団の間を大股で歩き去って行く、というシーンのみに名前があった。この顔見せ程度の出演は、この当時(新東宝解散寸前)からすればネームバリューのためだと思っていいのだろうか。

*キャスト欄にないものの、若い講師というのが「性」について薀蓄を語るシーンがあるのだが・・・これも若い医師の担当だとしたらちょっと見てみたい。

*不良のレッテルを貼られた看護婦(辞めさせられた後、派手な服で乗り込んできて婦長を張り倒したりする)を熱演しているらしい三原葉子ねえさん、こちらはかなり見てみたい。

(2014.3.9:本編鑑賞)

役どころは、性の薀蓄を講義している「若い講師」のほうだった(診療にくる「若い医師」は、眼鏡など似せてあったが別の人の模様)。

『笑っちゃいけない。君たち自身も、セックスから生まれ、そしてセックスを持っている。これは、厳粛な事実だ。』

若い女の子たちのクスクス笑いにちょっと照れたような口調で語る天知センセイ、真面目さが出ていて好感度高し。

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| 映画::新東宝 | 11:09 PM | comments (x) | trackback (x) |
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