■ADMIN■
ADMIN ID:
ADMIN PW:
■CATEGORIES■
■POWERED BY■
BLOGN(ぶろぐん)
BLOGNPLUS(ぶろぐん+)
■OTHER■

非情のライセンス 第1シリーズ #2
#2「兇悪の迷路」(1973年・S48・4月12日OA)

「これからの日本は暗く大きな迷路の時代になる」との持論でのし上って来た経済評論家・鳴海克平(河津清三郎)のお抱え運転手兼ボディガードに駆り出され、いつも以上に煙草がすすむ会田(天知茂)。だが鳴海の秘書・浦田千鶴(野際陽子)と親密になり、前日に晩御飯を作ってもらったお礼に行きつけの銀座のキャリオカ(=河村志津:村松英子の店)に誘った夜、鳴海がマンションの自室で睡眠薬&ガス自殺を図ったという知らせを受けた。

鳴海は30年前の日銀ダイヤ事件――戦時中に徴収されたダイヤの大半が金庫から消えてしまった事件――のカギを握るネタを入手しており、取引相手との交渉がこじれたために特捜部に身辺警護を依頼してきた人物である。ダイヤ事件の関係者はこれまで10数人、いずれも不可解な死を遂げており、今回も鳴海が自ら命を絶ったとは到底信じられない会田だったが、現場には遺書があり、千鶴もそれが鳴海の自筆と認めた。

会田は、鳴海と最後に会った千鶴のマークを決意。しかし尾行を撒いた彼女は再三、連絡が欲しい、という謎めいた電話を会田宛に掛けてくる。自分の動きを探るためだとは思いたくない――。しかし、彼女の以前の勤め先の貴金属商社長・井村が海外で不審な動きをみせている事実を調べた会田は、千鶴が井村の指示で鳴海を殺害したとの確信を抱く。

海外の井村と電話を交わしていた人物を追ってホテルに向かった会田は、そこでようやく千鶴と再会した。明日海外に行くの、と嬉しそうな彼女に、会田は自分の推理をぶつける。悪い奴が悪いことをする、それは当り前だ。しかし君のような人が殺人を犯すなどと…これが本当の意味の現代の迷路だ、と心情を吐露した会田は、いつか必ず証拠をそろえて手錠をはめにゆく、と宣言。「待ってるわ、そのときを」犯行を否定するわけでなく、千鶴は囁いた。

翌日、帰国する井村を待ち構えるため空港へ詰める会田の目の前に、ターミナルへ急ぐ千鶴の姿が。だが彼女は突然、背後から近づいた男に撃たれる。急ぎ男を追って撃ち倒した会田が戻ったときには、千鶴は血文字を残して息絶えていた。

血文字が示したものは、日銀前の銀行の貸金庫のナンバー。それは井村のもので、中には消えた60万カラットのダイヤが眠っていた。これで井村と仲間たちを押さえられる!会田が不敵な笑みを浮かべた矢先、井村の乗った飛行機が消息を絶った、とのニュースが舞い込むのだった。

――暗い迷路を通り抜けさえすれば、その先にはきっと青い海があるわ。
青い海を夢みながら散った千鶴。しかし世の中はまだ暗い迷路に覆われていた(昭和ブルースはこれまた意外なことに3番

*「ローンウルフ」(1967年)「さすらい」(1969年)で一緒だった野際さんとの息の合った共演。因縁のフォルクスワーゲンを「よければ使って下さい、お気に召さなければ売って、毎日キャリオカへいらして下さい」と千鶴さんから託された会田、次週からこれに乗ってる気配がないので、キャリオカのステーキ代に消えたのだろうか?

*竜巻ランドリーの太郎さん(左とん平)、妹の順子(テレサ野田)と共に初登場。晩御飯を作ってくれる千鶴さんを家に呼ぶため、「アレ貸してくれないか、アレ!」とテーブルクロスを借りる会田が可笑しい。

*会田の家の食器棚も初登場。意外に普通で庶民的。「和」文字入りの湯飲みもなんだか庶民的。

| http://www.amachi.info/blog/index.php?e=142 |
| TVドラマ(現代劇)::非情のライセンス1 | 12:03 AM | comments (x) | trackback (x) |
PAGE TOP ↑