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非情のライセンス 第3シリーズ #12
#188「兇悪の骨・肌を売る捜査官」(1980年・S55・8月14日OA)

↑別名「兇悪の裸・肌をさらす特捜刑事」

白のダブルを着た、外見がモロに明智センセイな会田(天知茂)は、麻薬Gメンの乃木(長谷川哲夫)、麻鳥マスミ(中島ゆたか)のふたりと共に、香港麻薬シンジケートの顔役コウ・トッキョウ主催パーティへと向かった。

浪花のおばちゃん仕様の豹ドレスに身を固めたマスミはコウの夜の相手候補としてコールガールに。コウの配下でヤク中の桂(堀田真三)と我慢して半年つきあい、次回の取引内容を聞き出そうという矢先、桂が溺死体となってしまったため、彼女は今回の任務に闘志を燃やしているのだ、と会田に説明する乃木だが、なぜだか手が震えている。もしや彼もヤク中なのか? 会田は、部長の指示で30万のデート代(←男との)を運んできた浦川刑事(左とん平)にマスミを調べさせ、自分は乃木を尾行。彼とチンピラのヘロイン受取り現場に遭遇してチンピラを詰問するが、捕らえられてボコ殴りの憂き目にあう。彼を救ったのは乃木だった。

一方、コウとの一夜を過ごしたマスミだが、正体はとっくにばれており、金をもらってすごすご引き下がる羽目に。「私、負けたわ」「そんなことはない、君は頑張ったさ」生温く傷を舐め合うようなふたりを前にして、会田は、彼女に汚れ仕事をさせて自分は何もしない乃木に不満をぶつける。「あんた何にもわかっちゃいない! 俺は正体がとっくにばれている。正体がばれた麻薬捜査官は“気の抜けたラムネ”と呼ばれてるんだ!」反論する乃木に会田は言った。「わかった、それじゃあ人をひとり殺そう

ターゲットは、コウの右腕・石黒(山本昌平)。彼の胸ポケットにペーパーナイフを突っ込んで凶器不法所持をでっちあげ、用意したマンションへ連れ込んだ会田は、なぜかおもむろにシャツを脱ぎ捨てるとビシバシどつき始めた。それでも「死んだって(取引内容なんか)言わねえ」と不敵にうそぶく石黒をベランダから放り投げ、手錠を右手だけで掴んだ状態で迫る会田(脱いだまま)。「手がしびれてきたぞ…もうダメだ…あばよ、石黒!」「わあああ、やめてくれええ!」(←視聴者の叫びも代弁する石黒氏)

呼び出され別室に通された乃木&マスミは、会田のあまりの捜査方法(「しょっちゅうですよ」浦さん談)に呆然。そこへ、右腕をさすりながら(脱いだままの)会田が姿を見せた。「吐いたぜ」内容を聞きだそうとする乃木だが、会田は、冗談言うな、これは俺の手柄だとにべもない。

帰る途中マスミと別れた乃木は、コウの自宅へ電話を入れようとして、会田とマスミに見つかった。乃木はコウの手先になり下がっており、うすうすそれを感じていたマスミが、特捜部へ調査を依頼し、会田が派遣された、というのが真相だった。あんたの口からも取引場所と内容を聞いておこうか!と凄む会田に気押され自白する気の抜けたラムネ。「横浜の埠頭で○時、ワインに偽造した50キロのヘロインだ…」「なにっ、50キロ!?」素で驚いている会田に、乃木は図られたことを悟った。実は石黒は吐かなかったのだ(つまり会田のアレはまったくの徒労だったらしい←単に脱いでオイタがしたかっただけか

ヘロイン押収やコウ逮捕などの後の処理はすべてマスミに任せた会田。「早く足を洗って、いいカミさんになるんだね」会田の昭和オヤジな台詞にふふっと笑い、マスミは吹っ切れたように元気に歩いていくのだった(昭和ブルースは新録1番)

*「兇悪の門」収録の同名タイトルの原作と大枠は同じ内容(むろん会田はボコられないし脱がないし、オイタもしない)。OAがお盆時期だからサービスしなきゃと思ったのかどうなのか、『楽しませますよ奥さん』ってな意気込みは十分感じるものの、とにかくなぜそこで脱ぐ必要があるのかが気になって仕方がない回である。そんなサービスはいいから天っちゃん。

*第2シリーズから続けて見ていると、第3シリーズもちゃんと「会田」として認識できていたのだが、今回のようなWスーツは見た目が完全に明智センセイなので違和感おおありだった。もっともセンセイはべらんめえ調で喋ったりしないが。



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| TVドラマ(現代劇)::非情のライセンス3 | 03:26 PM | comments (x) | trackback (x) |
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