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非情のライセンス 第2シリーズ #122
#174「母恋し」(1977年・S52・3月17日OA)

佐世保から来たボクサーくずれの待井丈二(佐藤祐治)が死体で発見された。丈二は目下絶賛売り出し中の男女デュオ『グレープ・フルーツ』の充こと工藤朝夫(山内英正)のかつての施設仲間で、彼を訪ねて上京したことが判明、会田(天知茂)は充をマークする。どうやら丈二は、幼い頃に充を捨てて渡米した母親が戻ってきたことを知らせに来たらしい。

丈二に会ってから意気消沈している充を心配した相棒のゆかり(相本久美子)は、所属プロの社長・倉石(木村元)に休暇を申し入れるのだが聞き入れてもらえない。そこへ大洋企画の社長・中沢(大村文武)が現れ、移籍の話を持ちかけた。猛反対した倉石は翌日、溺死体で海に浮かんだ。

一方、会田の指示で浮田(松山英太郎)は充の母親らしきマリー(小畠絹子)という女を場末のバーで見つけた。客と大ゲンカして警察の厄介になるほど『グレープ・フルーツ』ファンである彼女だが、充の母であることは頑なに否定する。

そんな中、週刊誌が母親の話を嗅ぎつけ、興味本位で書き立てた。これでさらにレコードが売れると喜ぶ中沢をよそに、充は歌手を辞めたいとゆかりに漏らす。母親のネタで強請りにきた丈二を殺したのは自分だという彼の告白を聞いたゆかりは「グレープ・フルーツは2人で食べるものよ」とどこまでも付き従うことを誓うのだった。

売上至上主義の中沢の魔手はマリーにも迫っていた。車にぶつけられ入院した彼女を見舞った会田は、充が密かに置いていった花(むくげの花)に涙する母心に打たれる。そしてマリーは、「丈二を殺したのは自分だ」と警察に自首して出る。だが、罪を悔いた充が現れ、二人はようやく涙の再会を果たした(もちろん、懲りない中沢は会田がボコ殴って逮捕)。罪を償うことになった充だが、塀の外ではマリーとゆかりが仲睦まじく彼の帰りを待っていた(昭和ブルースは2番)

*新東宝時代の相手役(のひとり)・小畠絹子さんが2回目の登場。#6「兇悪の母」とはうってかわった酒場の女(雰囲気はどことなく「毛皮のマリー」な美輪さんっぽい)を熱演。彼女をみる会田の目はいつになく優しかった。やはり「おっかさん」にはヨワイらしい(というより、小畠さんにヨワイのか)

*会田いわく「俺も朝夫君と同じような境遇で育った」(横浜のおじさんちでの居候は何かと辛かったのだろうか←いろいろ妄想炸裂)

*グレープ・フルーツが歌う「夜明けはまだ遠い」は、セカンドLP「浪漫・悲歌(ろまん・えれじい)」のラストを飾る曲でもある(作詞:坂本玖美子 作曲:千葉一臣 編曲:京建輔)。若い二人が歌うと爽やか系だが、天っちゃんバージョンは別の色気があってナイス。

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| TVドラマ(現代劇)::非情のライセンス2 | 10:00 PM | comments (x) | trackback (x) |
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