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庖丁
庖丁(1962年・S37・8月4日OA)CX 22:00-23:30

原作:丹羽文雄
演出:塚田圭一
出演:瑳峨美智子、大木実、天知茂、浦辺粂子

(週刊TVガイド 創刊号より記事引用)
【瑳峨美智子ひさびさのドラマ「庖丁」に体当たり演技】
月影が川面にゆれる浜町河岸、粋な三味の音、橋のたもとにひっそりたたずむ男と女…とくれば新派の当り狂言「明治一代女」を思いおこすところ。さて今夜の丹羽文雄原作「庖丁」もまた、時は現代であるが、そんな情景をほうふつさせるドラマである。この作品は、かつて週刊誌に連載されて、映画各社がねらっていたものだが、主演の瑳峨のたっての希望で、はじめてテレビにお目見えする。「相手役は気心の知れた大木実さんや天知茂さんですし、まわりが映画のかたばかりなので、とても楽しくお仕事させてもらっております」と語っていたが、それでも馴れないテレビのこととて、だいぶ勝手が違うらしくフウフウいっている。

<物語>
お雅は浜町の料亭の女中だった。彼女には求愛する2人の男がいる。料理場をとりしきって、気ぐらいは高いが腕のたつ板前山名。同じ板前だが、山名にはいつもどなられている小心者の房吉。戦争が激しくなり山名に赤紙が来た夜、彼に妻となることを約束した。だが終戦を迎え、母をかかえたお雅にやさしい手をさしのべたのは房吉だった。
(座りこんでる瑳峨さんに手をさしのべているらしい黒い着物の天っちゃんの写真つき)

*TVガイドのあらすじと写真から、大木さんに怒鳴られてびくつく天っちゃんが頭に浮かんで「たぶん房吉役だな」と思ったのだが、原作を読んでみたところ、お雅さんと所帯を持つ戸田房吉のほうが山名直規より年上で容貌的にも難ありなので、もしかすると天っちゃんは山名のほうかもしれない、という気もしてきた(大木さんに大変失礼だが)…でも、「蛇のような目」だとか高利貸しに燃えているところとか、房吉も捨てがたい(?)んだよなあ。気位の高い板前に小心者、どっちも守備範囲だから始末におえない。

*(追記)下記の読売新聞の記事によれば、房吉でした。

(読売新聞1962年8月4日号より記事引用)
【板前と女中の悲恋】 非情な戦争通じて描く
築地の料亭「千樹」を舞台に、板前の山名と女中のお雅との悲恋を急激にうつりかわる世相を背景にえがく丹羽文雄原作の「庖丁」。
築地の料亭「千樹」は板前のウデがよいので知られている。その板前の山名は女中のお雅に好意をもっていた。ある日の夜、召集令状を受け取った山名は九段の待ち合いでお雅と結ばれたが、戦争はふたりの仲をひきさき、山名を戦場にかりたてていった。
(脚色)成沢昌茂、中園みなみ。
【出演】お雅(瑳峨美智子)、こと(浦辺粂子)、山名直規(大木実)、房吉(天知茂)ほか。


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| TVドラマ(現代劇)::その他(単発など) | 09:33 PM | comments (x) | trackback (x) |
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