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非情のライセンス 第2シリーズ #108
#160「未練心」(1976年・S51・12月2日OA)

過激派・橋口富夫(峰岸徹)が焼死体で発見された。御丁寧に遺書までしたためてあったが、橘(渡辺文雄)も会田(天知茂)も(そして冒頭でカラクリを見た我々も)それが橋口本人だとは到底信じられない。特に、3年前に部下2人を橋口の手榴弾で失った橘の彼への執念はすさまじく、あと10日あまりで警視への昇進が決まってるんだからケチをつけるな、ととりなす会田に「あいつは俺の手でしょっぴく。たとえ射殺してもな…!」などとお株を奪うような言葉を口にする。

そんな折、焼死体を確認にきた女がいた。三枝敬子(北林早苗)――かつての学生運動の闘士で、橋口の元カノ。橋口の死に疑問を抱く敬子は、警察(=会田)を利用してまで、もう一度彼に会おうとしていた。わざとらしく行き場所を残して勝浦に向かった敬子を、会田と滝(篠ヒロコ)、そして橘たちが追う。

橋口と連絡がついた敬子に、会田は滝を使って橘を煙に巻き、ひとり同行する。5分だけ二人きりにしてほしい、そう懇願する彼女に3分与えた会田だったが、敬子はナイフを取り出して橋口を刺そうとし、逆に発砲され負傷。会田も手榴弾で動きを封じられているうちに、橋口にまんまと逃げられてしまった。

敬子は学生時代、バリケード内で橋口の同意の下で輪姦された辛い経験を持っていた。あいつ(=橋口)は今では思想も何もない金塊密輸業者だ、それなのになぜ――憎しみは愛情の裏返しだと言う会田に、敬子は「女って、ひどい仕打ちをされればされるほど燃えてくるんです」と橋口への未練心を吐露する。

一方、橘の執念にほだされた滝は、彼と共に橋口と暴力団幹部・花井(中田博久)との密談場所を突き止めるのだが、狙撃され崖から転落、行方不明に。徹夜続きでテンパっている橘にこれ以上任せちゃおけんと会田は「俺に指揮権を与えろ!」と掛け合い、橋口たちが来るであろう取引場所へと急行する。実は無傷だった滝も元気な姿を見せ、大乱闘の末に橋口を逮捕、敬子のために会田から1発(もっと?)、女の敵として滝から1発くらった橋口は、最後に駆け付けた橘にボコ殴りの憂き目にあった。それでもまだ足りず、拳銃を取り出して今にも撃ちそうになった橘を、会田は「昇進できないぞ」と逮捕者と請求者欄に(自分ではなく)橘の名前を記した逮捕状をかざして諌めた。

後日、橘は捜査一課長に任命されたが、まだまだ現場を飛び回っていたいとこれを固辞。
「変わってるな」
「お前さんほどじゃないよ」
道ですれ違った変わり者ふたり(会田&橘)は、互いを理解しながらまたそれぞれの方向へ歩いてゆくのだった(昭和ブルースは1番)

*敬子さんの橋口への「未練心」がメインテーマかもしれないが、とにかく橘班長さんが会田レベルで熱い(むしろ今回、会田が負けている)のが印象的な回。立場は違えども、芯の部分ではたいそう似通ったおふたりさんである。

*橘さんのフルネームは「橘文雄」。そのまんまだったのか。

*どことなく暗い影を引きずっていた滝さんだが、会田と軽口を叩き合ったりしてほんのり良い雰囲気に。

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| TVドラマ(現代劇)::非情のライセンス2 | 10:19 PM | comments (x) | trackback (x) |
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