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非情のライセンス 第2シリーズ #67
#119「兇悪のプライバシー」(1976年・S51・1月22日OA)

昇進間近の夫・進一(天田俊明)と幼い娘に囲まれた富山啓子(市原悦子)の幸せな生活は、旧知の極道・遠藤金造(今井健二)を偶然車に乗せる羽目になったことから綻び始める。

前科4犯のムショ帰り、今また組に盾突いた暴力金融会社社長をバラしてきたばかりの遠藤は、使用拳銃と顧客データが記された帳簿が入った社長のカバンを無理やり啓子に預け、警察にタレこめば過去をバラすと脅迫。かつて遠藤ら不良仲間と“不純異性交遊”を繰り広げ、万引きで挙げられたこともある自分の経歴を夫にひた隠しにしてきた啓子は従うしかなかった。

まもなく橘警部(渡辺文雄)ら一課の捜査網が啓子にも伸びるのだが、彼女は遠藤との関わりを頑なに認めようとしない。「世の中には死んでも警察なんかに協力したくないって思ってる人間だってたくさんいるんです」 啓子は昔の辛い経験から、警察に深い嫌悪感を抱いているのだ。暴力金融撲滅のために帳簿を追っていた会田(天知茂)は、啓子が同級生・トキ子(宗方奈美)を結果的に廃人に追いやったことで良心の呵責に苛まれていると指摘、僅かな正気の中で啓子の幸せを祈っていたトキ子の様子を語ってきかせる。啓子はそんなデリケートな部分まで調べた上で自分を諭す会田にほだされたらしく、「刑事の会田さんじゃなく、もうひとりの会田さんにカバンをお渡しします」と遠藤との待ち合わせ場所を知らせるのだった。

だが会田が駆けつけたときには、遠藤は啓子の銃弾に倒れた後。記者・村田(小島三児)の心無い記事をきっかけに家庭は無残に崩壊、失うものが無くなった啓子。「やっぱりあなたは刑事ね」橘警部らを呼び寄せた会田にカバンを渡した彼女は手錠を受けた。刑事達にやるせない思いを抱かせて――(昭和ブルースは4番)

*ラストに幼稚園で元気に過ごす娘を啓子に垣間見せる優しさを示した会田(と右田)だが、ちょっと後手に回りすぎたような気がする。肝心なところで間に合わないのが会田の常(か?)とはいえ、啓子の罪を被ってやるくらいのはみ出しぶりを見たかったなあ。エリート刑事として正攻法で犯罪に対処する橘警部の苦悩と覚悟のほうがより鮮烈な印象を残した回だった。

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| TVドラマ(現代劇)::非情のライセンス2 | 02:38 PM | comments (x) | trackback (x) |
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