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非情のライセンス 第2シリーズ #114
#166「男 (後編)」(1977年・S52・1月13日OA)

(前編からの続き)
会田(天知茂)は沢木(鶴田浩二)に会い、少年時代に彼から貰った海軍帽を見せる。どうやら沢木も当時を思い出したらしい。
「この帽子はお返しする」(←正体を知った途端、言葉遣いが丁寧に)
帽子を置いて部屋を出ていった会田を想う沢木。
――こいつ(=海軍帽)の思い出のために、俺の分もしょい込む気か・・・。
(はいそうです、そういう義理堅い男なんです会田は)。

さっそく会田は沢木を狙撃した黒崎(藤岡重慶)を捕らえ吐かせたのだが、その黒崎は上層部からの圧力で早々と保釈されてしまった。30年前の恩義を感じ、沢木を死なせないために清和会を動かす黒幕連中を自分の手で潰したい会田だったが、桜の代紋を付けたお前には無理だ、邪魔をするなと沢木に言われ、言葉に窮する。

その間、沢木の身辺では辛いことが津波レベルで襲ってきていた。スキャンダルが原因で花屋を閉店に追い込まれ、心労がたたって保子(北林早苗)が入院。ちょっぴり臆病なだけで本当はアニキ思いの良い奴ということが判明した大田黒(根上淳)が、沢木の忠告を受けて黒幕・志村と縁を切ると宣言した途端に海に浮かび、大田黒の指示で沢木の言動を見張るのではなく見守っていたピアニストの京子(堀越陽子)も、沢木を庇って銃弾に倒れた

実は京子は、彼が唯一愛した女性との間に出来た娘でもあった。「おとうさん・・・」胸の中で呟いて命を落とした自分の娘をなすすべもなく看取った沢木は、止めたはずの酒を呷って静かに腹を決めるのだった。そしてまたしても後手に回り、悲劇の後に姿を見せた会田。沢木の決心は固い。それを知りながらなお彼を行(逝)かせまいと銃を向ける会田だが、やがてそっとその手を下ろす。

その夜。清和会の会長に収まった黒埼とフィクサー志村、そして政界の大物が揃ってパーティー会場から出てきたところへ拳銃を持った沢木が現われ、3人をまとめて撃ち殺した。その瞬間、清和会の組員や制服警官たちの銃弾が沢木を襲う。会田が(警官の弾に当りつつ)たどり着いた時には、沢木は3人にとどめの一発をぶちこんで絶命していた。胸元から覗く封筒には、保子への贈り物(土地の登記書)と会田への遺言が。それを読みつつ、会田の胸に様々な想いがよぎるのだった・・・(鶴田さんの声とかぶりつつ「昭和ブルース」1番)。

――あばよ、広島の美少年。元気でやってくれ――。

*とにかく会田(天っちゃん)の舎弟キャラが前面に出た縋り付くような表情がたくさん見られてこっちまで切なくなる回なのだが、最後の最後で沢木さんったらそんなお茶目な!>美少年(遺言の締めがコレ)

*しかし、お兄様の写真集(「五十年の光芒」)に載っている同年代のノボル少年の掛け値なしの美少年ぶり(いやホントに)を見た今となっては、なかなかに頷ける台詞でもある(さては鶴田さん、当時から知ってたのかそれを?)

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| TVドラマ(現代劇)::非情のライセンス2 | 03:59 PM | comments (x) | trackback (x) |
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