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非情のライセンス 第2シリーズ #113
#165「男 (前編)」(1977年・S52・1月6日OA)

暴力団・清和会は、戦時中から政財界を牛耳っている黒幕(フィクサー)・志村と組み、紛糾状態の産油国への進出を図ろうとしていた。そんな折、理事長・大田黒(根上淳)の兄貴分で、8年前にブラジルへ渡った沢木二郎(鶴田浩二)が帰国する。かつての会長の意向で清和会の前身である組織を解散させて渡航した沢木の顔に泥を塗る形で新たに清和会を作った大田黒は、沢木アニキの眼が怖い。

一方、沢木帰国の知らせは特捜部へも届いており、会田(トレンチの天知茂)は矢部警視(山村聰)から彼の帰国の目的を探るよう指示を受けた。四課にいた8年前、疑獄事件で沢木を落とせなかった会田にとっても、彼は気になる存在だ。

そんな彼らをよそに、沢木はこじゃれたステーキハウスのオーナーとして、会長の娘で今は花屋を切り盛りしている寡婦の保子(北林早苗)を密かに支援しながら、地道なカタギ暮らしを始めていた。ところが彼を再び仲間に引き込みたい大田黒の部下・黒崎(藤岡重慶)が保子と沢木の純愛をスキャンダルに仕立てて週刊誌に売り込んだせいで、沢木は仕方なく清和会に乗り込む羽目に陥った。黒崎をどつき、志村を追っ払ったあとで大田黒とサシで話し合う沢木。

彼が清和会から出てきたところを、会田が待ち受けていた。沢木をパクりたいがため、週刊誌に記事を書かせたのは俺なんだぜ、どうだ怒らないのか、8年ですっかり骨抜きになっちまったのかと挑発しまくる会田(視聴者ですら真相を知っているので非常にウソ臭い)。沢木は「清和会は警察の手など借りずとも、この俺の手で潰す」ときっぱり告げ、別れ際にこう言い残した。

「命は、大事にするもんだぜ」

この言葉を聞いた途端、会田の脳裡に広島のキノコ雲がフラッシュバック。帰宅して思い出の箱から古びた海軍帽を取り出した会田は、その帽子にかすかに残る「サ○キ」の文字を発見し愕然とする。30年前、姉が自分の目の前で進駐軍に強姦された時、誰もが見て見ぬふりをする中で強姦魔を撃ち殺してくれた恩人こそ、沢木その人だったのだ。

帰宅途中で狙撃され腕を負傷する沢木。ステーキハウスの専属ピアニスト・享子(彼女もワケあり:堀越陽子)が奏でる激しいピアノ曲(#73「兇悪のノクターン」と同じショパンのノクターン)をバックに、会田は沢木に会いに店を訪れようとしていた。思い出の海軍帽を握り締めて――。(後編につづく)

*タイトルより先に「特別出演:鶴田浩二」と出てくるあたりからして既に別格な鶴田さん。彼に対すると皆どこかしら腰が引けており、会田(天っちゃん)にしてもやることなすこと後手に回っていて、存在感がちょっとばかり希薄だった。

*やはり#17「兇悪の誇り」の設定はなかったことになっているらしい

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| TVドラマ(現代劇)::非情のライセンス2 | 04:00 PM | comments (x) | trackback (x) |
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