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闇を斬れ#11
「旗本ハイジャック」(1981年・S56・6月16日OA)

歌舞伎の助六みたいな格好で街を練り歩いては豪遊三昧の、札差(ふださし:主に旗本に対して蔵米の換金やら金貸しを行う商い)・大口屋のぼんくら主人(市川好朗)に眉を顰めながら、叔父の番頭(=今回の極悪人)は自分の息子を旗本に据えんと裏で腹黒いことを画策している。

一男一女を持つ善良な旗本・石見に目をつけた番頭は、医者と結託して病弱な妻にと法外な値の薬を売りつけ(妻は結局助からず死去)、困窮したところで金を貸し渋り、金が欲しくば息子・一之進を廃嫡し、自分の息子を娘の婿に迎えて跡を継がすように脅迫(つまりこれが「旗本ハイジャック」)。

石見は突っぱねるが、孝行息子の一之進少年は自ら廃嫡されようと望み、馬鹿正直にも番頭にその方法を尋ねに行く。辻斬りでもしなさい、とアドバイスを受けるも拒否(当然だろ)、「それじゃ商人の俺と対決して負けるというのはどうだ?」とタカビーな番頭の息子に挑発されるが、腕を折られて負けたのは番頭の息子だった。大事な息子を疵モノにされた番頭は、用心棒を集めて一之進少年を襲わせるが、突如現れたやたらと強い素浪人に蹴散らされる。雨宿りの際に一之進少年と出会い、彼の聡明さに感銘を受けていた新さん(天知茂)だ。

事前に元締めから「札差の悪行を正せ」とかいう実にアバウトな指示を受けていた新さん一味は、大口屋にターゲットを絞る。・・・のだが、なにやら悠長に構えているうち、ブチきれた番頭が、医者を遣って石見家の人間すべてを薬殺してしまう。あまりに非道な展開なのだが、それでもなお「(番頭をヤるには)確証が必要だ」と慎重論を唱える新さんは正直じれったい(ここらへん、天っちゃん自身の性格か?)。けなげな一之進くん、無駄死にしちゃったじゃないか!

薬殺計画を聞きながら黙っていたぼんくらな助六主人を問い質し、ようやく証拠を掴んでから新さんは渚さん(坂口良子)と一緒に(←これは今までに無いパターン)闇を斬りにいく。札差を廃業して僧門に入る助六主人と会釈して別れる新さんでエンドマーク。自主的に廃業した札差は大口屋だけだった、というナレーションが入るので、その実話を元に作った話といえないこともないが、なにやら後味の悪い話だった。

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| TVドラマ(時代劇)::闇を斬れ | 11:45 PM | comments (x) | trackback (x) |
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