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雲霧仁左衛門 #13(終)
「大波乱! 処刑の日」(1979年・S54・9月25日OA)

弟・伊織(=雲霧仁左衛門:天知茂)の身代わりとして自ら“仁左衛門”を名乗って捕縛された辻蔵之助(根上淳)。白洲に引き出された彼は眉根を寄せて淀みなく質問に答えるが、火盗改め方長官・安部式部(田村高広)は一目見ただけで別人と確信(それまでのお頭の露出が多すぎたせい)、5年前に病死したという弟こそが首領ではないかと推測するのだが、何も言わなかった。

一方、保土ヶ谷(=待ち合わせ場所)にいなかったお千代(大谷直子)の消息を気にかけながらも箱根で腕の刀傷の治療に手間取っていた当のお頭は、熊五郎(谷隼人)から兄を侍として厚遇してくれている式部の様子を聞いた。そんな折、#10で火盗改めに惨殺された鳩栗の大五郎の弟たちが、雲霧引き回しを先導するはずの式部の暗殺を計画していることが判明。兄上の最後を汚す行為は許さない、と怒りに燃えたお頭は暗殺阻止を決意、「何もかも、終わりに近づいたようだな…」と思わせぶりなセリフを吐くと、忠吉(立花正太郎)や熊五郎(谷隼人)を連れて再び江戸へと向かう。

引き回し一行の休息ポイントを一望できる旅籠の一室には、既に思いがけない先客、お千代たちがいた。“雲霧捕まる”の報を聞き矢も盾もたまらず江戸に舞い戻った彼女は、お頭救出計画を実行せんとしていたのだ。お頭はお千代が作った竹筒火薬を利用して、暗殺者たちを炙り出そうとする。

引き回し当日。先導には身代わりを立てよ、とのお頭の投げ文に従った式部の姿はなかったが、鳩栗残党が頼った“仕事人”元締・吉田の菊右衛門(梅津栄)子飼いの暗殺者たちは気付かない。やがて一行が到着、末期の水を貰った蔵之助は柄杓に書かれた合図で旅籠の二階に目を投じ、弟と“会話”を交わす。この二十年のことは忘れろ、藤堂藩への恨みは忘れてお千代と二人で生きよ――そう言い残して背を向ける兄。復讐を自分に託して身代わりになってくれたのだと信じていたお頭は兄の真意に衝撃を受ける。

行動を起こしかけた暗殺者たちを火薬で攪乱、喧騒に紛れて斬り捨てるお頭。逃げのびた一人が菊右衛門の元へ戻ったが、深編傘の浪人=安部式部本人が尾けていたため元締めごとご臨終、暗殺は未遂に終わった。

蔵之助の処刑が始まる時刻、感情が高ぶったのか側まで行くこと叶わず、お頭は離れた場所で正座して涙ながらに最期を見送った。兄の遺言を尊重したい、だが復讐心を忘れることが出来そうにないのが天知キャラの悲しい性。熊五郎たちには実質暇を出し、たとえ5年、10年かかっても必ず復讐を成し遂げてみせる…!と侍マインドを取り戻して誓うお頭に、お千代だけはどこまでも付き従おうとするのだった。

式部を襲った暗殺者を斬ったのは雲霧では、と口にした政蔵(草薙幸二郎)に取り合わなかった式部は、雲霧仁左衛門は死んだと公言しながらも、再び「彼」と相見える日のために闘志を燃やす。

だがこの日から4年余り、藤堂藩の金蔵が襲われたという知らせはまだない――。

*こんなクライマックスに第三者(=鳩栗残党その他)が絡んでくるとは予想外だったが、それによって侠気溢れるお頭と、立場を超えてそれに共感した安部式部の「友情」がうまく表されていた。この路線で(1話完結の通常の時代劇として)続いていればそれはそれで面白かったと思う。

*ただ、面白い要素を取り入れながら、要所で原作の展開はきちんと押さえるという堅実な作りのせいか、原作通りとはいえ最終目的の達成がうやむやのままで完、になってしまったのは正直なんとも物足りなかった(この後味の悪さ、何かに似ていると思ったら「闇を斬れ」と同じだ)。…とはいえ、天知ファンとしてはいついかなる時もお頭がカッコいいというだけで13回楽しめたので良しとしよう。

*画面の向こうに消えたお頭、1週間後には本所で大活躍(それは「江戸の牙」)。

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| TVドラマ(時代劇)::雲霧仁左衛門 | 11:59 PM | comments (x) | trackback (x) |
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