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雲霧仁左衛門 #12
「惨殺! 雲霧一党」(1979年・S54・9月18日OA)

最後のつとめ・越後屋襲撃の日。兄の蔵之助(根上淳)を川崎に待機させる手はずを整えた仁左衛門(勝負の侍髷・天知茂)は、つとめに参加しないお千代(大谷直子)にも落ち合う場所を指示した。何やら心細うて…とお頭の胸を噛み、いつになく躊躇う彼女を優しく諭して出てゆくお頭。だが寂しさが募った故なのか、お千代は珍しく六之助(江藤潤)をねぎらい、抱擁を許すのだった(背中限定か)。

一方、金と地位を約束してくれた善右衛門(伊沢一郎)の言葉によろめき、前夜に仕掛けを外せなかった富の市(荒井注)は悶々としていた。しかも今夜は来なくていいと女中に言われて進退極まり、女房のおかね(弓恵子)に告白。小頭(財津一郎)に相談せねば、と家を後にしたおかねだが、火盗改めの密偵・政蔵(草薙幸二郎)と同心・高瀬俵太郎(三浦洋一)に尾行され捕まってしまう。拷問に屈したおかねは、盗人宿の所在を自白、同じく捕らえられた富の市に「もういけませんよう」と泣き崩れた。

夜、火盗改めの面々と雲霧一党は互いに越後屋を取り囲んでいた。尾張の失敗で学んだ高瀬はお京(宮下順子)と二人だけで越後屋裏の寺を探索、そこに小頭以下黒装束たちが集っているのを発見するが、単独行動が裏目に出て共に斬り殺されてしまう。

だがその頃、越後屋内部では、善右衛門のボンクラ息子・由之助(森下哲夫)が勘当されたのを恨んで父親を惨殺するという恐ろしくタイミングの良い(悪い)事件が起きていた。突如屋敷内であがった叫び声に、火盗改めと雲霧一党は騒然となる。

お頭を乗せた小舟が岸に着いた途端、鳴り響く呼び子。両者入り乱れての死闘に駆け付けたお頭だが、自分が切り抜けるのに精一杯。重傷を負った小頭は最後までお頭を案じつつ、山田藤兵衛(高松英郎)の眼前で腹をかっさばいて果てた。

川にも捜索の手が伸びているため、川崎まで猛ダッシュしたらしい手負いのお頭。追手は間近に迫っていた。兄を逃がし、六之助と二人、切り死にを辞さない覚悟だった彼に蔵之助は、逃げるのはお前だと言い、六之助に「お頭のために死んでくれ」と刃を向けた。敬愛してやまないお頭の積年の悲願(=兄を陥れた藤堂藩への復讐)を想い、自らその刃で身を貫く六之助。子供の頃から可愛がってきた部下の殉死、そして兄の覚悟に涙しながら、お頭は隠し部屋へ。後に残った蔵之助は、なだれ込んできた火盗改めに自分が雲霧仁左衛門だと名乗り、両手を差し出すのだった――。

*ボンクラ息子の衝動殺人で段取りが狂うのまでは原作通りだが、「お頭が戦闘に参加」「割腹してのけるのが熊五郎でなく小頭」(そういえば谷隼人さんがいなかったなあ)「六之助は蔵之助に殺されたのではない」というあたりの演出が心憎い。特に六之助は、原作では雲霧の顔を知るが故に身代わりの兄上に問答無用で殺される、という最後までツイてない男だったが、ちゃんと泣ける見せ場をもらって男が上がっていた(良かったなあ、六)。

*「惨殺」というのは高瀬とお京のような気がするが…(タイトルは「惨殺!(したのは)雲霧一党」という意味なのか?)

*お千代姐さんが控えめな分、ボンクラの嫁が先週・今週とお色気要員。

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| TVドラマ(時代劇)::雲霧仁左衛門 | 12:00 AM | comments (x) | trackback (x) |
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