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ああ忠臣蔵 #29
「毛利小平太は死なず」(1969年・S44・10月18日OA)

刃傷事件から1年半余り、じっと時が熟すのを待つ金銭的に余裕のあるご城代や、副業がそこそこ繁盛している一部浪士とは裏腹に、蓄えがとうに底を尽いてしまった浪士もいた。9話ほど御無沙汰な間に顔色が一層悪くなった毛利小平太(OPクレジットからプロモ映像ですかな目立ち方:天知茂)もそのひとり。「俺は病などではない!」と強がってはいるものの食が細くなる一方の小平太に、愛妻・お艶(広瀬みさ)も心を痛めていた。実は彼女には他にも悩み事が。料亭「川梅」を辞め、岡場所まがいの場末の飲み屋で働くようになっているお艶は、それを夫に言えないでいたのである。

二人の住まいに、古本屋に化けた早水藤左衛門(砂塚秀夫)らが歌道大全を抱えて飛び込んできた。国学の大家・荷田春満(かだのあずままろ:堀雄二)が江戸入りしたのだという。荷田の門下には上野介もいるため、入門すれば何か情報が得られるはずだと、唯一国学の素養がある(お艶さんを詩歌で射止めたと評判の)小平太に白羽の矢が立ったのだ。ご城代の後押しもあったと知り、張り切って荷田の逗留先の呉服屋に向かう小平太だったが、身元が胡散臭い(水原武右衛門という変名使用)上、黄金色の土産もないために主人から門前払い。それでもしのつく雨の中、勝手口で一晩中待ち続けたその甲斐あって、赤穂浪士ではないかと気がついてくれた赤穂シンパの荷田に入門を許された。だが無理が祟って高熱を出した小平太はその場にくずおれる。

うわ言を呟きながら寝込む小平太。高麗人参が効くかも、と医者に言われたお艶は飲み屋の女将に前借りを頼んだ。快く五両貸してくれた女将の背後には、お艶にホの字の客・相馬国助(梅津栄)が。相馬は吉良の間者で、何かと邪魔な(#8#20参照)毛利小平太を消すためにお艶に接近中だった。そして、小林平八郎(戸田晧久)から相馬を手伝えと指示されたおぬい(土田早苗)は、毛利の名前を聞いて顔色を変えた。

ひとまず回復した小平太が早速荷田の元へ向かうと、彼は父の急死で江戸を立った後だったものの、上野介が病かもしれないという手紙と共に、元吉良邸お抱え医師への紹介状を残してくれていた。医師・林順斎(実はおぬいの父親だがその話は次回:佐々木孝丸)は昨今の吉良については何も知らない様子だった。診察の結果、労咳が相当進んでいるとはっきりと告げられ、おまけに早水たちから「お艶が怪しげな飲み屋で働いている」と聞かされた小平太は動揺を隠せない。

その頃お艶は、五両の出所が相馬であり、身体で返す約束になっていることに愕然としていた。あわやという時におぬいに救われ、乱れた格好のまま家に逃げ帰ったお艶は夫の前で泣き崩れる。すべては暮らしのためであり、妻として貞操を守り抜いたと知った小平太は彼女を抱き寄せた。

その時、外に人の気配が。主税(三田明)に会いたい一心のおぬい――彼女にとって、山科で主税と一緒にいた小平太だけが頼りなのだ。だが吉良の間者であるおぬいに主税の居所を知らせる訳にもいかず、逡巡しつつも追い返そうとする小平太。そこに、お艶を追ってきた相馬が姿を見せ、五両の返済を迫る。彼もまた吉良の間者だと見抜いた小平太は、身体を案じるお艶の制止を振り切って相馬と対峙した。飛び道具を取り出した相馬に飛びかかったのはおぬいだった。降ってわいた刺客たちを倒し、最後に相馬を斬って捨てた小平太を、喀血が襲う。おぬいの心を理解した小平太は、主税の居場所を告げると、咳の発作に身を折り曲げた――(「毛利小平太は今日は生きても、明日は死なねばならない…」という非情のナレーションが流れる中、夫を必死に看病するお艶、水面を漂う赤い血が映ってエンド)

*大変です小平太さん、の巻(脚本は宮川一郎先生)。命がけの苦労があまり報われなかった上に(荷田先生、退場早すぎ)不治の病をあっさり告知され、愛妻は暮らしのせい(というかほぼ小平太さんのせい)で貞操の危機、そして明日の命を否定するような喀血。それでも相変わらずそんなてんこもりの受難が似合ってしまう天っちゃんであった。

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| TVドラマ(時代劇)::ああ忠臣蔵 | 12:44 AM | comments (x) | trackback (x) |
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