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雲霧仁左衛門 #7
「掟破り」(1979年・S54・8月14日OA)

お頭(=雲霧仁左衛門:天知茂)の命により、厄落としのため六之助(江藤潤)に散在させた小頭の吉五郎(財津一郎)は、ほろ酔い気分の帰り路、ならず者たちに襲われている娘・おひさ(石原初音)に遭遇した。行きがかり上彼女を助け話を聞いてみると、多額の借金が災いし、吉原に売られそうになっているのだという。借主は金貸しであり吉原のオーナーでもあり目明かしでもある、三足のわらじ所有者・相模の軍次(早川雄三)。話を漏れ聞いたお頭はノリノリで軍次宅を急襲、証文を破らせ、200両(=小金)をせしめた上に「我らは東北へ行く、船はもらってゆくぞ」と雲霧の紋章とコワモテ笑顔を全開で露出させて颯爽と引き払った。むろん、火盗改め方をかく乱するためのお遊びである。

おひさと病床の父親・与助(市川青虎)は、忠吉(立花正太郎)の店に預けられた。与助の顔にデジャヴを感じる吉五郎は、親身になって与助の世話を焼く男・七三(今井健二)を見て驚いた。18年前、高崎で共に仕事をした霞の七三だったからだ。その七三から、おひさはお前の実の娘だ、との衝撃的な事実を告げられた吉五郎は動揺を隠せない。高崎の旅籠の女中と恋仲だった彼が去った後、身ごもった女中と何もかも承知で所帯を持ったのが、風呂番をしていた与助なのだという。それを知って以来、毎日のようにおひさに会いにゆく吉五郎。不審がる六之助たちと違い、お頭は、時がくれば訳を話してくれるはず、と鷹揚に構えていた。

しかしその頃、七三は「一人働き」だと今の身分を隠していた吉五郎に、おひさ親子をダシにして仕事の片棒を担がせようとしていた。組織ある身での流れ仕事は掟破り、だが断るとおひさの命はない――脅迫を誰にも言えずに苦悩する吉五郎だったが、実の娘云々は七三と彼に脅された与助の作り話だったことを突き止めたお頭が虚無僧姿で体を張って制止してくれたおかげでやっと目が覚める。

ならず者仲間とターゲット宅に忍び込んだ七三は、吉五郎の怒りの鉄拳を受けた後、雲霧一党により捕縛され、火盗屋敷の前に放り出された。火盗の犬・吉五郎にやられた――そう思い込んでいる七三の言葉に、またしても雲霧のお遊び(ハングマン風)に翻弄された山田藤兵衛(高松英郎)は怒り心頭だ。

江戸を立つおひさ親子。“吉おじさん”はどうして見送りに来てくれないのかしら、そう言って名残惜しそうに振り返るおひさに会わなかった吉五郎は、少しだけ甘酸っぱい思いが出来たことをお頭に言い当てられ、苦笑いしながら酒を酌み交わすのだった。

*吉五郎メインのオリジナル展開。本編でも子分達に言われていたがお頭のノリが非常に良い。吉五郎さん的には大変な事態だが、フットワークの軽いお頭を見ていると楽しかった。監督は『ごろつき犬』 『早射ち犬』などの村野鉄(鐵)太郎監督。だからか?

*それにしても笑顔のストップモーション(at 軍次宅)は怖いですお頭。

*OPテーマ曲(イントロ部分)が前回あたりから微妙に短いような。

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| TVドラマ(時代劇)::雲霧仁左衛門 | 12:04 AM | comments (x) | trackback (x) |
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