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ああ忠臣蔵 #6
「涙の城明け渡し」(1969年・S44・5月10日OA)

殿様(松方弘樹)が殿中にて吉良上野介(山形勲)に斬りかかり、即日切腹になるというショッキングな知らせが届いて以来、赤穂城下は騒然としていた。城代家老・大石内蔵助(山村聡)がどう出るのか、探りを入れる公儀隠密なども暗躍する中、こざっぱりした侍が医師・矢島玄庵宅を訪れた。侍の名は毛利小平太(天知茂)、浅野家家臣のひとりである。

小平太を嬉しそうに出迎えた矢島の娘・お艶(広瀬みさ)の部屋には婚礼衣装が。恥じらうお艶と純白の衣装を避けるように庭に目を投じ、「私とあなたの婚礼の話はなかったものとしていただきたい」と切り出す小平太。殿の御舎弟・大学様御取り立ての願いは極めて難しい、そうなったら家臣一同、城を枕に討ち死にせねばならない、討ち死にすると分かっている身が婚礼の式を挙げるわけには参らん……苦渋に満ちた彼の決断に、お艶はきっぱりと言い放つ。「私は、あなた様の妻になろうと決めたのです。お取り立てのお願いも、ご籠城も、何も関係ないではございませんか!」晴れて夫婦になり、あなたが討ち死になされたときは、私も毛利小平太の妻として覚悟は出来ている、と。フィアンセのけなげな言葉を聞いて、小平太は彼女をひしと抱き寄せる。

徐々に脱藩者が増える赤穂城内。間近に迫る江戸からの軍勢。やがて内蔵助が「明日、殉死する」と一同に告げたその日、小平太はお艶と祝言をあげた。「ふつつかものですが、幾久しゅう、お願い申しあげまする」「…幾久しゅう…」遺された時間の短さを知りながら、永遠の愛を誓い合う二人。

だが、“殉死”は内蔵助の、真の忠臣を見極めるための苦肉の策だった。わずか52名に減った家臣一同に、彼は初めて胸の内を正直に語る。城は明け渡す。大学様御取り立てが叶わぬ場合は、吉良の御首を頂戴する――。懐剣を手に取り、今にも自害しかけようとしていた新妻の元へ急ぎ戻った小平太は、殉死中止を告げた。「毛利小平太の道は決まったぞ。どこまでもついてこい!」力強い夫の言葉に、お艶はしっかりと頷いた。

赤穂城は人情ある脇坂淡路守(岡田英次)に引き渡され、家臣たち(毛利&お艶夫婦含む)は名残惜しそうに城を振り返りながら、二度と戻らぬであろう郷里を後にするのだった。

*毛利小平太、満を持して登場(しかもナレーションの石坂浩二さんを除くと立派なトメ位置)。タイトル通り、土壇場での無血開城が今回の主題なのだが(いろんな逸話も含まれているのだが)、それを押しのけるようにずずいと割って入ってきた薄幸カップルに目を奪われてしまった。一学&おせい夫婦@大忠臣蔵もお似合いだったが、こちらの二人も一直線に不幸に突き進んでいきそうなあたりがベストマッチ(誉めている)。

*だけど小平太さん、城にいないんだよなあ…!←オトナの事情 (ちなみに#5では名前の木札だけ「登城してますよ」と主張している)。残った藩士の中で唯一の大納戸役(=藩主の手元金や衣服・調度類の出納をつかさどる役)みたいだから、城明け渡しのために殿様の甲冑やら調度品やらを並べたりする裏方仕事に徹していたのだ、と思えばいいのか。

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| TVドラマ(時代劇)::ああ忠臣蔵 | 12:39 AM | comments (x) | trackback (x) |
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