■ADMIN■
ADMIN ID:
ADMIN PW:
■CATEGORIES■
■POWERED BY■
BLOGN(ぶろぐん)
BLOGNPLUS(ぶろぐん+)
■OTHER■

無宿侍#11
「逃亡街道」(1973年・S48・12月15日OA)

雨のために渡しが止められた川近くの宿場。迫り来る黒い影たち。標的はゲン(天知茂)か、それともワケあり風の男女か? 人懐っこく近寄ってくる大阪弁の薬売り・仙太(ジェリー藤尾)の正体は・・・?

忍び時代の習性か、単純に人を信じることが出来ない自分を責めるゲンだが、ワケありカップルの心中を止めたり、逃亡を手伝ってやるうちに、情に打たれて心から明るい笑顔をみせるようになった。しかしそれはラストで無残に打ち砕かれる。心を許し始めていた仙太が、ゲンを倒して陰の里へ返り咲こうとしていた抜け忍だったのだ。裏切られたことへの驚きと悲しみが入り混じった表情で刀を構えるゲン。殺らねば、殺られる。

「人間らしい心が動いたら気をつけろ。命取りになる」
お前が見せた一瞬のスキがその左腕の傷だ――
倒れた仙太の言葉を胸に刻み、ゲンはまた独り、旅を続ける。

宮川一郎さん脚本3部作(勝手に命名)の1作目。
とにかくラストの天っちゃんの表情の変化がたまらない。人間らしく生きたいと願って抜けたはずなのに、人間らしくなることで命を落とすかもしれない・・・ジレンマを抱えながら、それでも「人間になりたい」ゲンは、ピノキオというよりは妖怪人間ベムなのか(でも彼にはベラもベロもいない分孤独だ←その喩えはどうか)。

*製作順でいうと、この話は第2話目にあたるらしい。だから途中で現われるきらら(松岡きっこ)は切ない目をして「陰の里へ帰れ、ゲン!」と言っているわけなんだな。

| http://www.amachi.info/blog/index.php?e=398 |
| TVドラマ(時代劇)::無宿侍 | 12:22 AM | comments (x) | trackback (x) |
PAGE TOP ↑