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十六文からす堂1
「十六文からす堂1」~江戸占い 謎を斬る~ (1982年・S57)

深編み笠に黒の着流しの浪人・からす堂(天知茂)は江戸で評判の手相・人相見。ぴたりとよく当たるのはもちろん、見料を取り損ねるウッカリさんでもあることが人気の秘訣だ。そんなからす堂にゾッコンなのが、芸者を辞めて小料理屋「たつみ」を切り盛りしているお紺さん(浅茅陽子)。彼もお紺ねえさんを憎からず思っているようだが、彼女の熱~い眼差しと誘いをすっとぼけてかわしてしまう毎日。

ある日「たつみ」に、深編み笠の青年・二ノ宮豊作(金田賢一)が転がり込んできた。ならず者たち(リーダーは宮口二郎)に襲われていた瀕死の男・文吉を偶然助け、五十両を預かった彼は、金を奪わんとするその男たち(高利貸の用心棒)に追われていたのである。文吉は、昼間からす堂の元へ来たおたねという女の息子。からす堂はお紺さんの協力を得てならず者を捕縛、悪徳高利貸(北町史朗)に一泡吹かせた。

江戸に来たのは23年前に毒殺された父親の仇討ちのためだという二ノ宮は、からす堂の腕を見込んで助太刀を頼む。彼と同じ妾腹の子であると言うからす堂はシンパシーを感じ快く引き受けるが、彼の身を案じるお紺さんは気が気ではない。折りしも、からす堂の長屋へ身なりの良い腰元が現われ『屋敷へ戻ってくれ』と懇願するのを立ち聞きしたという小料理屋の板前・多吉っつぁん(茶川一郎)から「所詮は身分違い、諦めなせえ」と実におせっかいな忠告を受けたお紺さん、ショックを受けて小料理屋を出、芸者に舞い戻ってしまう。

しかし、多吉っつぁんが見た腰元はからす堂(本名・唐津栄三郎)の妹で、正妻の子である弟・新之助に家督を譲るために浪人になった兄を頼ってきたのだということをからす堂本人から打ち明けられ(さらに嬉しいプロポーズの言葉までもらって)、お紺さん大安心。

突然上役から蟄居を命ぜられた弟・新之助を見舞ってくれと妹に頼まれたからす堂は実家へ出向く。奥祐筆・大串(御木本伸介)の元に配属された新之助は、大串が内緒で貰ってきた賄賂をうっかり落として周囲にバラしてしまったことを告白(ウッカリ・ブラザーズかこいつら)。実はこの大串(にちゃっかり成りすましていた悪党・西川)と、今は廻船問屋の主人に納まっている大黒(待田京介)こそが、二ノ宮が探している父殺しの下手人だった。

ふたりを集め、自分の首を賭けて勝負に出るからす堂。
「おふたりに死相がでております。命はあと五日」
だが唐津家との関係を知られ、弟が更に苦境に陥る。
からす堂は決定的証拠を握れるのか? 二ノ宮はうまく仇を討てるのか?
運命の刻限が迫る!

・・・って、別にそこからスリリングかつハードな展開にはならないのだが、ならず者→悪徳高利貸→大黒→大串という悪人連鎖を探り当ててゆくところは推理モノとして楽しめた。しかしからす堂先生、黒いほっかむりして奉行所へ忍び込むのはどうかと(原作を知らなかったときは、「この人は公儀隠密か何かなのか?」と思ったもの)。

*落ち着き払って実にイヤミな(でもって負けるときは心底悔しそうにしてくれる)待田京介さんとの対決は実に面白い(「魅せられた美女」も好き!)

*からす堂先生の殺陣は、刀を頭上でくるくるっと回したりと、スマート&スピーディー。でも「きゃ~、先生~、逃げて~!」ともれなくお紺ねえさんがしがみついてきたりもするので、彼女を守るのにちょっと大変そうだ(笑)

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| TVドラマ(時代劇)::十六文からす堂 | 12:39 AM | comments (x) | trackback (x) |
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