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天皇の世紀 #4
「地熱」(1971年・S46・9月25日OA)

安政四年、幕府は押し寄せるアメリカ軍艦の処遇や後継問題に揺れていた。アメリカとの条約を結ぶか否かで朝廷の意向を伺おうと幕府要人が京都へ向かう一方で、越前の松平慶永(御木本伸介)は、ブレーンの蘭学者・橋本左内(主役:田村正和)を京都へ向かわせ、前関白・鷹司政道(美川陽一郎)を味方につけようとするのだが、鷹司のライバルの現関白・九条尚忠(青野平義)邸では、井伊直弼(中村竹弥)の命を受けた切れ者の長野主膳(トメ位置:天知茂)が余裕シャクシャクで賄賂つき密談を繰り広げていた。

この主膳、出生地すら明らかでなく、農村を放浪していた貧しい国学者だったのが、まだ部屋住みの厄介者だった直弼と知り合って以来、懐刀として重宝されるようになった男である。彼の戦略(というか金色の土産)が功を奏し、条約は関東に一任されることに。しかし九条のこの案は岩倉具視(伊丹十三)ら貧乏公家たちの猛反対により潰えるものの、後継問題で一橋慶喜(松橋登)プッシュに慣れない賄賂など渡して再び奔走する左内は、「将軍家のお世継ぎと申されますと?」などとしらばっくれながら一橋後継のデメリットを滔々と語り、関白に「賢明で人望があって年上」との条文を削らせるに至った主膳にまたしても敗れ去るのだった。

まもなく大老になった井伊は、一橋や水戸の副将軍・徳川斉昭(三島雅夫)らのイヤミを粘り腰で乗り越え、後継ぎを紀州公に定めて地位を確固たるものにした。そしてその傍らには、闘いはこれからだと彼を激励する主膳の姿があった――。

『新撰組始末記』の土方役に匹敵するような、冷徹なナンバー2。御前(=直弼)のためか、はたまた自らの野望のためか、ものっすごい三白眼のコワモテ顔(メイクびしばし)で忍びを引き連れ暗躍している姿は、青い理想論をぶつ橋本左内の敵ではなかった(贔屓目)。とにかく味方につければ最強(兇)なキャラクターだ。

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| TVドラマ(時代劇)::天皇の世紀 | 12:14 AM | comments (x) | trackback (x) |
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