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柳生十兵衛 #20
「こぶつき浪人」(1971年・S46・2月13日OA)

四国入りした十兵衛(山口崇)は、チビッコお遍路(実はニセモノ)の吉松(梅地徳彦)の勧めで入った飯屋の片隅で飲んだくれている超ロン毛浪人・新堂左馬之助(天知茂)に出会った。吉松の“ちゃん”である左馬之助は、自慢の剣の腕で道場破りに出かけ、道場主からちゃっかり小判をせしめて華を持たせてやる、というセコい方法で日銭を稼ぐ男。そんな腕がありながらもったいない、自分より強い奴がでてきたらどうするんだ、とたしなめる十兵衛の言葉なんてどこ吹く風だ。

7年前に乳呑児(=吉松)をかかえて転がり込んだ居候先の喜兵衛(池田忠夫)の薬代や、吉松の世話を引き受けてくれた娘のお新(生田悦子)に渡す生活費などをそうやって工面する左馬之助。彼に密かに惚れている(が、親も周囲も公認なのに左馬之助が相当にオクテなので停滞中の)お新は身を案じて「もっとほかのことはできないんですか」とやんわり詰るのだが、弱った顔をしながらこちらも馬耳東風の左馬之助である。

そんな折、本陣のお姫様が宿場を通りかかり、ひょんなことから吉松が遊び相手に選ばれた。姫の乳母・藤乃(藤田佳子)は、吉松のお守り袋を見てがく然とする。彼こそは、7年前に夫を亡くし困窮した末に置き去りにした我が子だったのだ。すぐさま側近の吉田弥惣右衛門(小笠原弘)を連れて左馬之助のもとへ赴き、息子を引き取りたいと申し出る藤乃。10両を無造作に目の前に置かれた左馬之助の表情がみるみる険しくなった。「不承知だ!」

金を突き返し彼らを追い払った左馬之助だが、話を聞いていた十兵衛からは、吉松の将来のためには実の親に返す方がいいのではないかと痛いところを突かれ、お新からは、私があの子を育てたんです、絶対離しません!と詰め寄られる。俺は剣も吉松も捨てられない未練な男だ、と自分を嘆く左馬之助は、俺達の勝手であいつの将来を台無しには出来ぬとお新を諭し、泣く泣く吉松を手放すことを決めた。

ところが吉松は、(吉田に頼まれた)昼間の道場の一味に連れて行かれそうに。大小を取られてピンチの左馬之助だったが、刀を投げてくれた十兵衛のおかげで見事全員を倒して息子を取り返す。おまけに十兵衛は、藤乃から今後一切吉松から手を引くという証文を取り付けたうえ、高松藩への仕官のため、左馬之助に推薦状までしたためてやる。「酒は一滴も飲めない」だの「一子吉松と、妻のお新を連れて…」だのという文に困惑しまくる左馬之助だが、周囲のあたたかい祝福に送られて、新しい生活に旅立つのだった。

*強い奴が現れてやられちゃったりする話なんだろうか、と序盤は心配したが、予想外にホームドラマだった。道場主と試合中に値段を交渉してる時の「ダーメ♪」というおちゃめな言い方だとか、半分泣きそうな顔で「俺は未練な男だ…」と心情を吐露するところとか、(当時はこの手の役も多かったようだが)少なくとも会田@非ライを過ぎると滅多に見られない挙動が面白い。

*藤乃が来たときの表情の変化(黒目がちだったのが、だんだん憤ってきて三白眼になって睨むあたり)がこれまた素晴らしかった。さすが眼ヂカラ男!←だれも呼んでない

*ただ、左馬之助が吉松を拾った経緯をもっと掘り下げてほしかったなあと思う。せめて回想シーンくらいあってもよかったのになあ(そんなに髪がロングじゃない頃の姿も見てみたかったというかなんというか)。

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| TVドラマ(時代劇)::その他(ゲスト) | 12:17 PM | comments (x) | trackback (x) |
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