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少女妻 恐るべき十六才
『少女妻 恐るべき十六才』(1960年・S35)

校庭で戯れるセーラー服少女たちが帰った先は盛り場のクラブ。彼女たちの正体は、あてがわれた“亭主”を部屋に残し、マネージャーの指令で夜の街へと散っていくそのスジの商売女だ。その中の一人、ユキ(星輝美)は、組に内緒で客から小遣いをせしめたりしてしたたかに生きている。

しかし、ある日取った客は、カツアゲ要員の並木五郎(鳴門洋二)を軽くあしらう大物だった。通称「殺し屋」、飛んでる鳥の心臓をぶちぬける男・三宅(天知茂)は組が呼んだ新しい用心棒で、近頃流れてきた一匹狼の夜の女・銀子(小畠絹子)とも昔馴染み。神戸にいた頃「ハジキのブラック」に捨てられ、夜の女に身を落とした銀子の元を、三宅の計らいで当のブラック・黒木(宇津井健)が訊ねてくるが、かたぎのボート屋の親爺になったという黒木の今更の援助の手を払いのけてしまう銀子だった。

ユキと五郎はなんだかんだと意気投合し、次第に愛を深めてゆくが、組の掟はそれを許さない。やがて“亭主”が交換され、ユキはマネージャー・井崎(御木本伸介)の女になることが決定、二人は表だって話すことも禁じられてしまう。悩む若い二人にかつての自分を重ねた銀子は、黒木の元へ二人を逃がす。しかし後をつけていた三宅が井崎に報告したせいで居所がバレ、銀子は井崎に射殺された。

河口湖にいる黒木に拳銃を突きつけ、二人を渡せと脅す井崎。だが、三宅の銃弾が井崎を倒した。借りは返したぜ、と言う三宅にほんわかしかける黒木たちだが、多方面に過剰に義理堅い男は、金を貰った以上は、とよせばいいのに黒木に決闘を申し込む。かくして、悔しいが予想通りに地面に倒れる三宅。笑顔で「やっちまったよ」と自首しに向かう爽やか黒木を見守る若い二人でエンド。

*冒頭こそ、恐るべき少女妻たちの実態に驚いたものだが、だんだん若くない人たちの出番が多くなって、結局最後は何が主題だったのかと遠い目をしたくなる作品である。いや、登場シーンから文字通り骨が浮き出るほどスマートな、スターオーラも眩しい(王道の負けっぷりも微笑ましい)天っちゃんが観られたから良いのだが。

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| 映画::新東宝 | 12:14 AM | comments (x) | trackback (x) |
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