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非情のライセンス 第1シリーズ #13
#13「兇悪の化粧」(1973年・S48・6月28日OA)

OPテーマ曲が途中で途切れるといきなり舞台は夜の銀座。本日開店のクラブ「エリーゼ」に現れたコワモテ男は、張り切るママ・秋代(安田道代)にその兇悪な視線を注いでいる(というあたりで再びOP曲再開)。

翌日、刑務所へ面会に出向いた秋代に、グラサンで兇悪さを増したコワモテ男がまたしても接近。彼女の夫・高津(入江洋祐)が2年前、酔っぱらった勢いで国土庁幹部を刺殺し5年の軽い刑期を受けたことなどをねっとりと口にして付きまとうイヤミなコワモテ男に業を煮やした秋代は、店のスポンサーである菊池(森塚敏)に連絡。チンピラ連中を軽くあしらった男をホテルに招いた菊池は「ママに付きまとうな」と300万を渡そうとするのだが、相手は特捜部の刑事(もちろん会田:天知茂)だっただけに、とんだ墓穴を掘ることになった。

菊池は国土庁幹部が死んだことで得をした住宅会社の総務部長、そしてその背後にいるのは丸菱不動産。矢部警視(山村聡)は「また女をいじめんですか…」と機嫌が悪い会田(コワモテはともかくイヤミは演技だったらしい)に適役だろと引き続き捜査を続行させる。性懲りもなく店に現れる会田を自宅に招いた秋代は魅惑の太ももをさらけ出して色仕掛けで迫り、カメラマンにスキャンダル写真を撮らせようとしたが、動じる相手ではなく失敗した。

ところが菊池が国有地払い下げのカラクリをばらされたくない何者かに狙われ重傷を負い、会社への忠義のためか、まもなく舌を噛んで自殺した。次の標的は秋代だと悟った会田は、刑務所の高津に証言を促す。そして高津が吐いたと知り「アタシはどうなんの、あの店はどうなんの!」と自己チューの塊と化して取り乱した秋代をビンタした会田は、黒幕の丸菱不動産の手入れに踏み切った。

秋代は三流バーのホステスに逆戻り。ある夜、一緒に飲みたくて、と店を訪れた会田に「笑わせないでよ、人の幸せぶちこわしといて!」と水(酒)をぶっかける秋代。そんな彼女に哀しい瞳を向けて、会田は黙ってバーを去る。

――彼女の亭主が殺人を犯したのも、これで無意味となった。
あの男と女の人生を、この俺が踏みにじってしまったというのか――

(昭和ブルースは4番)

*どこかデジャヴが漂うなあ、と思ったら第3シリーズでリメイク版を先に見たんだった(#9「兇悪の化粧・総選挙殺人事件」)。最後に「俺が悪いんだ」と呟いた会田(第3)と、無言で去った会田(第1)。思っていても口には出さない会田が第1シリーズにはふさわしい。

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| TVドラマ(現代劇)::非情のライセンス1 | 11:14 PM | comments (x) | trackback (x) |
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