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ああ忠臣蔵 #8
「吉良邸潜入」(1969年・S44・5月24日OA)

赤穂を後にし、江戸に到着した毛利小平太(トップクレジット:天知茂)とお艶(広瀬みさ)夫婦は大石瀬左衛門(坂口徹)たちと合流、夫婦水入らずで暮らせる長屋を紹介してもらった。新妻のしじみ汁を堪能しようとしたある朝、瀬左衛門に呼ばれた小平太は、江戸入りした大高源吾(俳号は子葉:中谷一郎)から、大石内蔵助(山村聡)の「早まるな」との伝言を聞いた。ところが、何も動けない現状に最も苛立っていた杉野十平次(村井国夫)がさっそく早まり、吉良邸に拘束されたとの知らせが入る。

その日、僅かな蓄えを丸ごと持って家を出た小平太は、行く先々でトラブルを起こす酔っ払い浪人・高島十兵衛(土方弘)に「名前を売ってくれ」と持ちかけた。彼は吉良(上杉)に縁のある伊達藩にいた高島の名前で、吉良邸に潜入しようと考えていたのだ。差し出された小判と“断れば斬る”という殺人オーラに高島はあっさり承諾、ふたりは鍔をカチンと鳴らして(=金打(きんちょう)というらしい)契約を成立させた。

一方、お艶は3日も消息を絶っている小平太を心配していた。だが夫は泥酔して帰宅、情けないと詰る彼女に、あろうことか「働きに出ろ」と強要した。深川の料亭・吉野屋に前借してきたのだという。赤穂にいたときの一途な思いは貴方にはもう残っていないのですか、と嘆くお艶には、小平太の涙ぐましいなりきり努力(飲み逃げしたり、そば屋の屋台をひっくり返したり、道端のおねーちゃんの帯をくるくるしかけたり)はもちろん知る由もない。しかし、吉野屋で女将から吉良家用人・松原多仲(遠藤辰雄)を紹介されたとき、初めて小平太の真意に気づく。

その頃、小平太は無事“高島十兵衛”として吉良家の用心棒にとり立てられていた。千坂兵部(西村晃)の肝入りで上杉藩から派遣されている小林平八郎(戸田晧久)に命じられた最初の仕事は、監禁中の杉野の拷問。どつきながらこっそりヤスリを床に残してくれた小平太の配慮に杉野は感謝する。そして、少し前から女中として潜入、裏木戸の鍵を任されているおしの(俵星玄蕃の妹:大原麗子)の協力で彼は脱走に成功した。

杉野逃亡の罪で尋問されるおしのを救ったのは、小平太の巧妙なニセ証言だった。今度は小平太が疑われたが、用意周到な裏工作の甲斐あって、密偵の達吉(堀田真三)の報告でもボロは出ない。千坂兵部直々の取り調べの際も、伊達藩の屋敷の構造や側室の名前までスラスラ答えた小平太に隙はなかった。だがその余りにも優等生な回答が却って千坂の疑惑を濃くすることまでは頭が回らなかったらしい。

私は賭ける、あの人(=小平太)はきっと吉良家にいるに違いない――多仲にとり入ったお艶は、吉良邸に同行した。彼女の膝枕でいびきをかき始める多仲。女中(=おしの)が運んできた大目付からの書状の中身を見ようとすると、再び現れたおしのに連れ出され、中身なら吉良家の屋敷替えの件だと知らされる。来た理由を問われ、夫がここにいるかもしれないのだとお艶が答えたちょうどその時、屋敷が怒号と喧騒に包まれる。本物の高島が仇討ちで死んだことが判明し、小平太が偽者だとばれたのだ。

迫る追手と斬り結びながら庭に出た小平太は、そこに妻の姿を認めて驚く。おしののお蔭で吉良邸を脱出した二人は、杉野から事情をきいて駆け付けた大高たちが用意してくれた舟で無事に逃げのびるのだった。

*実質、彼ら夫婦よりもおしのさんのほうが役だっていた感じもするが、まさに天っちゃんのために用意された回(脚本は宮川一郎さん)。

*小平太さんと他のメンバーとの関係を口調から推測:瀬左衛門・武林・磯貝はタメ(「毛利!」)、杉野はちょっと下(「毛利さん!」)、大高さんは上(「子葉どの」)

*小林平八郎配下のムチ使い・城所新兵衛役に宮口二朗さん(師弟で夜の見回りなどしているシーンあり)

*経歴に偽りあるときは即刻斬る、とのシビアな命令。偽名以前に経歴書に28歳とあることにツッコンでしまったが、もしや28歳設定なのか小平太さん?

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| TVドラマ(時代劇)::ああ忠臣蔵 | 12:41 AM | comments (x) | trackback (x) |
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