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『悲恋の若武者』
『悲恋の若武者』(1962年・S37)

西郷どんを慕う若者たちが西南戦争(田原坂の戦い)に突き進む悲劇を描いた、橋幸夫主演のアイドル映画

青雲塾のアイドル塾生・天野(橋幸夫)が塾長の娘・志保(三条江梨子)とデエト中、前髪をはらりと垂らした行商人風の男が飛び込んできた。ショバ代を払えと迫る追っ手から逃れているらしい彼を助け、傷の手当てをしてやる天野&志保。二人のラブラブな様子に微笑みを浮かべ、丁寧に礼を言って男は立ち去る。

やがて、志保ちゃんを好いていた古株塾生が天野へのジェラシーから官軍に寝返って塾長先生を殺害、志保ちゃんを拉致。助けにきた天野は官軍に捕まり、あわや銃殺刑か!というところで止めが入った。近づいてくる黒ブーツの男。「こうして会おうとは思わなかったね。・・・私だよ」なんと、いつぞやの行商人は、官軍の米ノ津駐屯隊長・成尾壮一(天知茂)だったのだ!

明治なモミアゲ(前髪は相変わらずハラリ)の成尾は、薩摩で凝り固まっている天野クンに、これから伸びる若い芽をむざむざ枯らしたくはない、もっと視野を広く持ちなさいと上京を勧める。が、説教臭い台詞に反発した若人・天野クン、礼もそこそこに志保ちゃんと一緒に出て行ってしまった。

しかしボディブローのように成尾の言葉がコタえてきたのか、いっちょ東京さ行って見るか~、という気になった天野クンだったが、時すでに遅く、同僚の友情に応えたりしているうちに激戦地・田原坂に身を置くことに。後を追ってきた志保ちゃんが例の古株塾生ともみ合って死亡、天野クン(アイドルなので死なない)が亡骸をお姫様抱っこするシーンでエンド・マークと相成った。

*『座頭市物語』『斬る』ときて3本目の大映出演作。勝新さんや雷蔵さんと対等に渡り合うだけでなく、アイドル映画に付き物の物分りのよい中堅俳優としての役割も無難にこなしていた天っちゃん31歳。ノッている(が、出番はショート)。

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| 映画::大映(その他) | 01:01 PM | comments (x) | trackback (x) |
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